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意外と知らない水虫の治し方(水虫は市販薬で治せます)
足が蒸れると自然に菌が増殖してしまい水虫が発生してしまいます。特に手足が冷える方多く、ムートンシューズや厚めの靴下を常時はいている人も多いのではないでしょうか。日本では5人に1人発症するといわれている水虫。原因は白癬菌と呼ばれる真菌です。皮膚や爪のケラチンと呼ばれるたんぱく質を栄養源にして増殖します。水虫はかゆみがでるのが特徴と思われがちですが、かゆみが出るのは全体の10%程度です。ちなみに発症部位によって名前が異なり爪なら爪白癬、足なら水虫、体ならぜにたむし、陰部ならいんきんたむし、頭部ならしらくもと呼ばれます。また動物特有の白癬菌があり、ペットを抱くことで移ることもあります。自分の水虫からほかの体の部位に菌が移ることが多いため、まずは水虫を治すことが先決です。
【症状】
足の裏や指の間に小さな水泡ができたり皮がむけたりする小水疱型、指の間の皮が白くふやける趾間型、足の裏やかかとがガサガサになる角質増殖型に分類されます。薬局やドラッグストアでは塗るタイプの薬が販売されています。
部位別のおすすめは、趾間型→クリームタイプ 小水疱型→液タイプ 角質増殖型→液・クリーム・スプレータイプです。
【受診勧奨】
体毛が多くて薬が塗れない場合や範囲が広すぎる場合には病院を受診して飲み薬を処方してもらうのが最善です。注意点としては病院でDrから水虫と診断された場合に市販の水虫薬を購入すべきだという点です。似たような症状に湿疹があるため最悪、水虫薬を塗布することで湿疹が悪化する場合があります。薬代と時間を無駄にしないためにも病院で一度見てもらうことをおすすめします。
水虫の中でも頭部にできるしらくもと、爪にできる爪白癬の方は市販のものでは治療が難しいため受診する必要があります。また、糖尿病の人も水虫が悪化するリスクが非常に高いため受診する必要があります。
【治療】
白癬菌の数が減るとかゆみなどの症状は治まってきますが、そこで治療をやめてしまうと次の夏に再発する恐れがあります。根治するためには最低でも1か月は塗り続ける必要があります。目安は通常3ヶ月以上、角質増殖型の場合には6か月以上使用しなければいけません。
妊娠・授乳中の使用に関して 皮膚から血液に吸収される量はごくわずかであり、胎児への影響は少ないと考えられています。母乳への移行も同じです。したがって塗り薬の使用は妊婦や授乳婦でも可能であるといわれています。
水虫治療の五か条(水虫治療のかきくけこ)
か:乾燥
き:きれいな状態を保つ
く:薬を毎日つける
け:ケチらずにたっぷりと周辺まで塗る
こ:根気よく1か月以上はつづける
お風呂後の患部が綺麗な状態で塗布することが適切です。
☆発症時期によって塗る量は変わってきます!!
発症時期が今年の場合→3cm外側から症状がある中心部に向かって塗布しましょう。
1,2年前からの発症→足の裏全体に塗りましょう。
長い期間→足の裏だけでなく足の甲まで全体に塗布しましょう。
☆塗る量の目安は1FTU
片足で1FTU(約0.5g)、両足で1g/day使用するのが最善です。
※1FTUは手の人差し指の第一関節まで薬を出した時の量を示しています。
【種類と特徴】
・抗真菌薬単独
・抗真菌薬+かゆみ止め
・軟膏(刺激が少ない)
・クリーム(広範囲に塗りやすい)
・液体(浸透性が良い)
・スプレー(ただれた部位向け)
病院で処方された薬で治った経験があるならその薬と同じ成分の薬を使うのが最善です。
治療効果を重視したい、薬をよく塗り忘れる場合には1日1回の塗布でよいもの。
日中に足がかゆくなるならかゆみ止めや清涼剤が入っており、1日に複数回使えるもの。
足のにおいが気になるなら消毒薬や清涼剤が配合されたもの。
かぶれやすいなら抗真菌薬単独のもの
ひび割れや傷がある場合には刺激が少ない軟膏タイプのもの(傷口からの二次感染を防ぐために抗生剤配合のものが良い)
べたつかない方が良いならクリーム・液・スプレー剤
手を汚したくないなら指で塗布する必要のない液・スプレー剤
【水虫チェック】
最後に水虫チェックを行ってみてはいかがでしょうか。
~こんな人は水虫かもしれません~
・指の間が狭い
・偏平足である
・汗をかきやすい
・家族に水虫の人がいる
・1日中靴を履いている
・同じ靴を履き続けている
・高温多湿の気候である
・ペットを飼っている
それぞれの症状にあった対処と治療薬の選択を行いましょう。
Live a good life.