生理痛と向き合う
生理痛は早いと中学1年生(12歳)から始まる人もいます。実際にはもっと早い時期に発症する人もいるかもしれません。ドラッグストアで働いていると生理痛に関して痛み止めはないかと聞かれることが多々あります。
【生理と生理痛】
剥がれた子宮内膜がプロスタグランジンと呼ばれる物質によって血液とともに体外へ出されることを「生理」といいます。このプロスタグランジンの量が多いと痛みを強く感じてしまい「生理痛」が起こります。
【痛みの種類】
プロスタグランジンが関与する「体性痛」とアセチルコリンと呼ばれる物質が関与する「内臓痛」にわけられます。
「体性痛」はプロスタグランジンが痛みの感受性を高めてしまうことが原因です。プロスタグランジンの生成を抑える市販薬としてイブプロフェンが代表です。ただしイブプロフェンは15歳以上からしか服用できません。
よく「14歳なら飲めるんじゃないか」と聞かれますが15歳未満は肝臓や腎臓などの臓器の未発達により身体への影響が成人よりも大きいと考えられるので服用してはいけないことになっています。
「内臓痛」はアセチルコリンが筋肉の収縮を強く促進してしまうことによって起こります。市販薬ではブスコパンA錠が代表ですが、これも15歳以上から服用可能です。さらに言えば病院で受診をしてブスコパンを処方されたことがある人が購入対象となります。
【15歳未満は、、、】
薬が飲めない15歳未満は「セルフケア」をしましょう。
1.体を保温する。(腹巻きやカイロ、温感シップの使用)
2.軽度な運動を心がける(ストレッチなど)
3.漢方の服用(桂枝茯苓丸)
【まとめ】
生理痛にはセルフケア+薬の服用
我慢せずに早めに薬を服用することが大切です。しかし、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が薬の服用により隠されるリスクもあります。月経時以外も痛みが出たり血の量が増える、生理が延長する、血の塊が出るといった症状がある場合には早めに受診しましょう。