カフェイン中毒に注意
カフェインは眠気覚ましとしてよく使われますよね。カフェインといえば「2015年12月21日に20代男性がカフェイン中毒で死亡」と大々的にテレビやニュースで取り上 げられました。
このとき「エナジードリンクを摂取して死亡」と報道されましたが、実際にはカフェインを多く含む市販薬を多量に内服している事故でした。(男性の胃内から多量の錠剤が見つかっています)
【致死量】
ある研究における致死例は摂取量が5g以上、もしくは血中濃度が200μg/ml以上であることがわかっています。
これをエナジードリンクで摂取しようとしてもほぼ不可能です。
たとえば、モンスターだと比較的カフェイン量が多いですが、1缶に142mgのカフェインが含まれています。5g摂取しようと しても約35缶、つまり約12.5Lを一気飲みしなければいけません。
死ぬまでには至らなくても中毒症状はよく見られます。症状としては神経が過敏になったり、興奮状態になったり、不眠症になったり、顔の紅潮がみられます。また、「カフェイン退薬性頭痛」という症状にも注意が必要です。これはカフェインの摂取を1日200mg以上、2週間以上続けると起こりやすいと言われています。
カフェインは、コーヒーやお茶など嗜好飲料に含まれますが、エ ナジードリンクにも多く含まれます。
【カフェイン含有量】
1.モンスター(142mg)
2.眠眠打破(120mg)
3.レッドブル(105mg)
4.メガシャキ(100mg)
1日2本以上飲み続ける、もしくは1日で400mg以上飲むと頭痛等の体調変化や中毒症状発現リスクがあります。また、風邪薬等の市販薬や栄養ドリンクにもカフェインは含まれているので気をつけてください。
知っておくべきこととして、カフェインは服用してから1時間後に血中濃度がMAX になり効果がでます。
したがって、すぐに効かないからとたくさん飲むのは控えてください。
さらにカフェインはゆっくりと体内から出ていくため連用すると体に蓄積されやすい点にも注意しましょう。
【まとめ】
カフェインは1日400mgを超えないこと
体内からの消失が遅いので連用しないこと
(1日200mg以上を2週間以上続けると退薬性頭痛のリスクが上がります)