基礎的医薬品って?簡潔に説明します
新卒薬剤師のみなさんは「基礎的医薬品」という単語をご存知でしょうか?
恥ずかしながらわたくしは初耳でした。
調剤する中で「あれれ?変更薬剤が後発じゃないぞ」と気づいてから、それが基礎的医薬品だということを知りました。しかも疑義照会なしで調剤していたので何事かと思いました。ましてや薬価も同じ。。はじめましての私にとっては訳が分かりませんでした。みなさまもこういうことがないように今覚えておきましょう。
【基礎的医薬品とは?】
簡単に言うと基礎的医薬品とは後発医薬品の過度な薬価低下を防ぐために、後発医薬品の値段を先発医薬品と同じにしてしまおう!ということです。
これにより後発医薬品だったものは先発でも後発でもなくなりました。これを基礎的医薬品といいます。基本的には先発医薬品から後発医薬品への変更は変更不可のチェックがなければ疑義照会はいりません。例外的に基礎的医薬品の場合も基礎的医薬品(元々が先発医薬品)→基礎的医薬品(元々が後発医薬品)に疑義照会なしで変更は可能です。
【基礎的医薬品の1例】
ケフラールカプセル250mg(元々は先発品)薬価:53.7
トキクロルカプセル250mg(元々は後発品)薬価:22.6→53.7
セファクロルカプセル250mg「サワイ」(元々は後発品)薬価:28.2→53.7
疑義解釈資料より、基礎的医薬品のうち平成28年3月31日まで後発医薬品だった品目については変更調剤が可能です。
つまりケフラールカプセル250mg→トキクロルカプセル250mgへの変更は疑義照会なしでできます。
反対にトキクロルカプセル250mg→ケフラールカプセル250mgへの変更は疑義照会しないといけません。
以上です。基礎的医薬品のうち平成28年3月31日まで後発医薬品だった品目は97あります。
厚生労働省の基礎的医薬品対象品目リストがありますのでぜひご参照ください。https://www.mhlw.go.jp/topics/2018/04/tp20180401-01.html